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あかんべえ(上・下)
宮部みゆき/新潮文庫

 そういえば宮部みゆきってよく見るけど、あまり読んだこと無かった。
 
「江戸・深川の料理屋「ふね屋」では、店の船出を飾る宴も終ろうとしていた。主人の太一郎が胸を撫で下ろした矢先、突然、抜き身の刀が暴れ出し、座敷を滅茶苦茶にしてしまう。亡者の姿は誰にも見えなかった。しかし、ふね屋の十二歳の娘おりんにとっては、高熱を発して彼岸に渡りかけて以来、亡者は身近な存在だった―」
  
 後半から若干駆け足に感じましたが、面白かったです。
 これから頑張っていこうと意気込んだその場所が本物のお化け屋敷だったらと思うと、私には絶望しか思い浮かばないわけですが。おりんちゃんみたいなのがいてくれたらなんとかなりそうですね。

2009.09.02
 



クビツリハイスクール
西尾維新/講談社ノベルス

 もう、最初から《赤き征裁》がいるっていうだけでなんでこうも、ねぇ。
 本自体が他の巻と比べてやたら薄くて、あとは、潤さんが大活躍で大爆発な内容でした。彼女が出て大爆発しない様を想像することができませんけれども。あ、それと今までの登場人物の中でもこれに出てくる萩原子荻が抜群に好みなんですけど、なんでこうも、ねぇ。
 もう何もいえない。

 前の巻「クビシメロマンチスト」の文章の時「次は玖渚出番ありそう!」とか書いてましたが、すみません。微塵も出できませんでした。どうしたんだろう私。でも次巻では研究所に行くようなので、今度こそ大活躍っぽいです。

2009.10.28
 



ブラバン
津原 泰水/新潮文庫

 高校卒業から25年後、今一度、吹奏楽部の再結成を目指す話。
 そりゃあ25年も経ってることだし非常に難しいですよ普通。
 思い出したように挿まれる高校時代の回想がとても青春していて、切ないです。現代の主人公の虚無感というか辛い現実というのが、回想自体を包み込んでいるみたいな。
 方言がなんともいい味を出してますね。登場人物が多いので、混乱するやもわかりませんがよい作品でした。
 

2009.11.29
 







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